家庭を持った女性でも働ける世の中に

女性の一生の中で大きな出来事が結婚・出産ではないかと思います。そこから生活のリズムが変わりますし、家族のために費やす時間も増えると思います。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「両立支援に係る諸問題に関する総合的調査研究」(平成20年)でのデータによると仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめたという人はたくさん存在しており、両立が難しかった具体的な理由が、1.勤務時間が合いそうになかった。2.職場の両立を支援する雰囲気がなかった。3.自分の体力がもたなそうだった。4.育児休業を取れそうもなかった。という順に挙げられていました。この傾向は地方ほど強いのではと私は感じます。食事や洗濯などの家事などの時間、不定期な子供の急病や両親の介護など、毎日決まった時間働く以外に配慮してもらわなければいけない部分が多くあります。また子供を転校されられないなどの事情もある人は転勤もできないといったことがあるでしょう。今までの1日8時間働く概念やローテーションでの休暇の回数では安心して働けないのではと思います。また生活をするために共稼ぎをする家庭も多いのでできれば多い給料をもらいたいと思う人も多いのではないかと思います。
看護師にスポットを当ててみましょう。看護師は女性の仕事の中で高給なほうだと思います。しかし、結婚・出産を期に辞めてしまわなければならない看護師さんもいます。そういった場合、転職する看護師もいるそうです。なぜかというと、病院によっては働きながら子育てができるサポート体制が整っているところがあるらしいのです。そうやって働けるのなら、辞めずに働き続けたいと思うのは当然かも知れませんね。

女性のライフスタイルが変わるとワークライフバランスがとれない今の日本の労働環境。これは先進国の中では非常に遅れています。「結婚・出産をしたらずっと続けてきた仕事を辞めなければならない」なんてあまりに酷です。国全体で、女性の社会進出をもっと迅速なスピードで推進していくべきではないかと思います。

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